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低位舌(ていいぜつ)について

低位舌(ていいぜつ)とは?

「低位舌」は舌が正常な位置よりも低い位置にある状態のことをいい、舌の側面にはびらびらの歯型の跡などか見られるのが特徴です。
お子様が「いつも口をポカンとあいている」「声が小さい」「滑舌が悪い」「クチャクチャ音をたてて食べる」等の状態が目立つ場合は「低位舌」の可能性が考えられます。

正常な舌の位置

  1. ①口の中が常に舌でうまる
  2. ②気道が空いて息がしやすい
  3. ③舌の筋肉が全体的に上がる
  4. ④横から見るとアゴ下が引き締まっている

低位舌の舌の位置

  1. ①上顎と舌に常に空洞がある
  2. ②舌が気道を圧迫して息がしづらい
  3. ③舌の筋肉が全体的に下がる
  4. ④横から見るとアゴ下がたるむ

低位舌(ていいぜつ)が原因と考えられる具体的な状態

例 01いつも口をポカンと開けている

低位舌は下の前歯の後ろに舌を押し付ける傾向があるので、舌が下にあると、気道の上に舌が乗るため、気道が狭くなりがちです。そのために、お口を開けて気道を確保して口呼吸をするお子さんが増えています。

例 02発音や滑舌が悪い

低位舌は舌の筋力が弱いので、上の顎の口蓋の部分に舌をつけることが難しいです。したがって、タ行、ナ行など、口蓋に舌をつける発音が悪く、舌の動きがうまくいかないため、滑舌が良くないのです。

例 03くちゃくちゃ音をたてて食べる

舌の筋力が弱いと、舌を丸めて食べ物の形を整えたり、口蓋に食べ物を押し付けて、潰して食べることができないので、クチャクチャ音がしているのです。

例 04口呼吸のほうが楽で常に口腔乾燥症(ドライマウス)気味である

低位舌は口を閉じていると気道の上に舌が一部乗るため、呼吸を楽にするために、口を開けて気道を確保しています。したがって、くちびるも荒れ気味、口呼吸になりお口の中が乾燥して、虫歯、歯周病が発生しやすいです。

例 05舌のふちが歯の形でギザギザになっている

低位舌の特徴は、舌を下の前歯の後ろに押し付けて下のあごを押しています。したがって、舌のフチに歯形のあとが付いて、ギザギザになってしまうのです。

例 06むせやすい

低位舌は舌の筋力と操作性が弱いために、舌を口蓋につけて飲み込む摂食嚥下が苦手です。したがって食道にうまく流れずむせてしまうのです。

例 07いびきをよくかく

低位舌は気道をふさぐので、睡眠中にいびきをかく様になります。(個人差があります)

例 08喉が乾きやすく喉から風邪をひきやすい

低位舌は口呼吸になってしまうので、口が開いていると乾燥してドライマウスになりやすいです。また、細菌やウイルスが直接、喉に入り感染するために風邪を引きやすいのです。

トレーニング方法

後天的な筋肉の不調和を舌や口唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングをとおして整えていく口腔筋機能療法(MFT)により、舌を正しい位置に導きます。
この治療法は咀嚼(そしゃく)時、嚥下(えんか:口の中の食べ物を胃にのみ下す)時、発音時、安静時の舌や唇の位置の改善、および呼吸をはじめとした口腔機能の改善効果も期待できます。
また、この治療により舌が正しい位置に戻ると気道が広がって呼吸が楽になり、あごの位置が安定すれば歯並びも安定し、矯正の後戻りを防ぎます。

ガムトレーニング

「ガムトレーニング」を1日3分以上続けると舌の機能が回復し、舌に関係する筋肉の力が強くなり舌の位置が正しい位置に戻ってきます。

①ガムを左右の歯で均等にかむ

片がみを治し、かむ力をつけるため、どちらかがかみにくい場合、かみにくい方でかむ練習をしましょう。

②ガムをボール状に丸める

舌の動きを良くする為にガムを舌を使って舌の上で丸めます。

③舌の中央にガムをのせて上あごの中央に3秒間押しつけて薄く広げる

舌の筋力をつけるために一回で行い円形に広げてください。

④舌でガムを上あごに押しつけたままつばを飲みこむ

つばを飲み込んだ後はガムが三角形に伸びるのを確認してください。正しく飲み込めれば舌は芋虫のような動きをして、ガムはのどに向かって三角形に流れます。

●①〜④のガムトレーニングを1日3分間以上繰り返しましょう

これが、「できない」場合は、舌の機能が足りません。まずは継続してできるようにトレーンニングしましょう!

●舌の機能が足りない例

低位舌で舌の力が正常でない場合、下記の様になってしまいます。「ガムトレーニング」は正しい方法で訓練しなければ舌の機能が回復しません。

ガムを丸くできない

ガムが前歯に付く

ガムの形が縦長

※床矯正研究会テキストより引用

マイオブレース

マイオブレース・システムは、3才から始められる予防矯正治療です。

マウスピースを入れることにより、悪い歯並びになった原因(舌、口輪筋など)に働きかけることを目的としています。

ほとんどの場合、抜歯を行わずにお子さんの自然な成長と発達に導くことができます。口腔内にマウスピースを1日1時間と夜間就寝中に装着します。

●マイオブレースの作用

マイオブレースの作用は、間違った口腔習癖を本来の呼吸や舌の使い方に治すことをを目的としています。マウスピースを入れることで口呼吸から鼻呼吸に改善し、上顎につけた正しい舌の位置、正しい飲み込み方をお子さんに指導します。

したがって、正しいお口の機能が戻れば、顎は本来の大きさまで十分に発達します。大人の歯が生えるスペースも少しずつ確保されてきます。(個人差があります)

●マイオブレースの特徴

  • マウスピース型の装置を利用。取り外しができ、平日1時間と就寝時に装着すればOK
  • 装置の利用時に痛みは伴わない
  • 抜歯の必要性がない
  • 取り外し可能でお口のケアがしっかりできるので、治療が原因でむし歯になる可能性は低い
  • 治療後の保定装置(リテーナー)は必要ない
  • 原因から改善していくので、歯並びは後戻りはしにくい(個人差があります)
  • 機能性回復を優先させるため歯並びのキレイさは一般的な矯正と比べ若干劣る
  • 1日数十分の自宅トレーニングでできる
副次的な効果が見込める改善
  • ●正しい姿勢の獲得
  • ●アレルギー改善
  • ●アトピー改善
  • ●いびきの改善
  • ●喘息の改善
  • ●免疫機能の向上

低位舌の治療・ガムトレーニングの指導は「小林歯科クリニック」にお任せください!

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