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よく見かける症例
6才から7才に前歯の生え変わりがあり、歯が重なっていると見ためも気になります。
臼歯は、うすのように上下の奥歯を左右に効かして食べ物をすりつぶします。前歯がロックしていると下顎が左右に動くことが制限されます。
叢生(そうせい):歯がデコボコに生えてくること
過蓋咬合とは:上下の前歯の咬み合わせは、通常2~3mm程度の重なりです。
過蓋咬合とは、上下の噛み合わせの重なりが深い咬合をいい、下の前歯がほとんど見えないほど、咬み込んでいる場合もあります。
R君
小さな時から、定期健診に通ってくれている真面目な男の子です。
大人の歯が出そうになっても、乳歯が抜けません。
小学校の低学年から、計画的に乳歯の抜歯を行い、食育指導、口腔筋機能療法を行いました。
小学校6年生の秋に前歯のすきまが気になり、床矯正を開始。犬歯が生える前でしたので、装置は下の1つですみました。
下の拡大に伴い、上のあごもよく噛むことで、バイオロジカル的に広がり、上の前歯の隙間は、パワーチェーンというゴムで2週間で治りました。
中学はクラブ活動もあり、通院が難しくなります。その前に治療のめどがたち、とても嬉しいです。
小さな頃から接してきたR君、優しいお子さんです。
患者さんの歯や心の成長を見ることが出来るのも、この仕事をしているおかげだと思っています。
将来を期待しています。
治療の結果は個人差があります。必ずこのようになるとは限りません。
Hくん
2才半の時に、受け口(反対咬合)でお母様から、相談されました。
お兄さんも床矯正中です。
夜間、起きている時にできる範囲でパナシールドという矯正装置を入れてもらいました。
小さいお子さんなので、寝ている時にはずれることもあります。
お母様、お兄さんも応援してくれて、本人も頑張りました。
食育でなるべく奥歯を使って食べてもらう。などの指導を行いました。
約1年でここまでになりました。
(個人差があります)
治療の結果は個人差があります。必ずこのようになるとは限りません。
症例1
歯の入るスペースがあれば、歯を後から押します。
症例2
歯の入るスペースがなければ、顎が小さいので、顎を正しい大きさまで拡大しましょう。それから、歯の位置を治します。
上顎を拡げながら、右側の2番目の歯を後からスプリングで押しました。
咬む機能が働いてしっかり咬んでいると、前歯は咬み合わせが深くなり、自然ときれいに並びます。これを「生物学的機能療法」といいます。咬む機能がなければ、元の歯並びに戻ってしまいます。これを「後戻り」といいます。
治療の結果は個人差があります。必ずこのようになるとは限りません。
症例1
早期の治療ならば、1~2個の装置で治療は終了します。犬歯の萌出後は治療が複雑になります。犬歯の生える10才前に治療を終了しましょう。
下あごは、機械的に2度顎を拡げました。重なりが少なければ1回で拡大は終わります。
症例2
犬歯間のスペース不足で前歯が並びません。前歯が並ばないので下あごを横に拡大した後、前歯の位置を修正します。
治療の開始が遅れて、犬歯が前に位置すると、臼歯を後方に移動しなくてはなりません。
治療費と治療時間がかかります。 臼歯を後方に移動して形状記憶合金ワイヤーを使用しました。結果的には3つの装置が必要になりました。
犬歯が生える前に治療を開始すれば治療は簡単に終了します。前歯に歯列不正が発生した時に冶療しましょう。
前歯に歯列不正があれば、犬歯はその歯列不正を基準に生えてしまいます。犬歯が生える10才後半から11才までに前歯の治療は終了させましょう。上記は複雑になってしまった症例です。
治療の結果は個人差があります。必ずこのようになるとは限りません。
症例1
前歯の咬み合わせが反対です。乳歯列期の5~10%の割合で発症するといわれています。積極的に治療すべきだと思います。
反対咬合は上あごの発育不全です。上あごを成長させなければ顔貌が大きく変わってしまいます。できるだけ早く治療を開始しましょう。この患者さんは4才から治療を開始し、治療により上あごが発育しました。
症例2
前歯も臼歯も咬み合わせが反対になっています。一般的には咬みあわせを気にしますが、上あごの成長不足です。 前歯を前方に移動しつつ、食育であごの成長をうながし、後に上あごの横の拡大を検討します。
治療の結果は個人差があります。必ずこのようになるとは限りません。
症例1
咬み合わせが深い症例です。前歯がロックしているので臼歯が横に側方運動できません。見た目が悪いだけでなく、機能障害も併発しています。
上あごを横に拡げてから下あごを前方に誘導します。
拡大後、歯の軸が不揃いなのでワイヤーを使用しました。
治療の結果は個人差があります。必ずこのようになるとは限りません。