一日に吸うタバコの量が20本以上になると、30才以降に歯周病にかかっている人が吸わない人に比べ約5倍増加することがわかってきました。

禁煙

タバコを吸っていると、ニコチンの作用により、毛細血管を収縮させてしまいます。その結果毛細血管の血流が悪くなり、タールが歯や歯茎に付着することで、歯周組織の細胞の炎症を治す働きが弱くなります。タバコは、からだの免疫能力を低下させるだけではありません。歯周病菌のエンドトキシンなどの毒性を高め、体を守る働きや、自己修復する働きを弱めてしまいます。

さらに浅い歯周ポケットの中でも、病原性の高い歯周病菌が繁殖するリスクが高くなります。

タバコは、気管や肺などの器官への悪影響だけでなく、毛細血管の循環障害、免疫能力の低下、歯周組織の細胞への影響、そして細菌への影響と多くの要因でマイナスの影響を与えている事が懸念されます。

歯周病の治療を行う際に禁煙をおすすめしている理由は、せっかく治療しても喫煙者の場合は、細胞間の自己修復作用が低く、免疫作用も低下しているため、治療の進行が遅れてしまい、その結果、歯周病の治癒に影響がでてしまうためです。

禁煙プログラムもありますので、ぜひ活用されてください。

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