立川市柴崎町の小林歯科クリニックは予防歯科・歯周病治療に取り組んでいます
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歯を失う3つのリスクタイプ

歯を失う3つのリスクタイプとは?

むし歯タイプ:

歯磨きがむずかしい歯並びの方、ドライマウス、口呼吸など、プラークコントロールがなかなかできないなど、むし歯になりやすいタイプ。
エナメル質が白っぽくなって歯が溶けている初期の場合は、アパタイト、フッ素塗布や唾液のなかのミネラルが修復し、自然治癒もあります。
むし歯が進行して、象牙質、さらには歯の神経まで到達してしまうと、神経の処置が必要になり、歯を削る量も多くなるため、歯が長持ちしにくくなります。

次のような傾向で、治療歯が5本以上あれば、カリエス(むし歯・う蝕)タイプの傾向があります。

  • 歯が痛んだ時、あるいはしみた時に、削って金属やプラスチックを詰めた
  • 歯が痛んで神経を取ったことがある
  • 「むし歯が多いですね」といわれている

むし歯タイプ

歯周病タイプ:

歯周病は細菌感染により、歯の根を囲んでいる骨が溶けてなくなる病気で、口臭、かみ合わせの悪化、歯の痛み、咬合性外傷など様々な症状を引き起こします。
5才ころから多くなり、歯科医院などでケアをされている場合はまだ良いのですが、そのまま放置していると、一度に多くの歯を失うリスクが出てきてしまいます。
また、高血圧、糖尿病など生活習慣病との関連もあり、感染症にかかりやすく、治りにくいとも言われており、免疫をあげる必要性も示唆されてきました。

下記の項目に2個以上該当すれば、ペリオ(歯周病)タイプの傾向があります。

  • 何度も歯周病だといわれた
  • 歯周病の治療や手術を受けたことがある
  • 時々歯肉から出血する
  • 長年動揺している歯がある
  • ぐらぐらしていた歯を抜いたことがある

歯周病タイプ

力タイプ:

近年は、患者さんの歯に対する意識が高まり、むし歯、歯周病も減ってきたようです。
しかしながら、まだ力のバランスに関しては、歯科においては未知な部分もあり、歯の破折、歯に入れた金属がとれるなど、歯を直接破壊するだけでなく、歯ぎしり、食いしばり、頭痛、顎関節症など意外な問題が引き起こされることがわかってきました。

このような傾向があれば、ほぼパワー(力が強い)タイプと考えられます。

  • 食事中に歯が欠けた経験がある
  • 歯が痛んで受診したら「歯が割れている」といわれて抜歯したことがある
  • 下の前歯がすり減っている
  • 歯ぎしりをする
  • くいしばりに気づくことがある
  • 朝起きると顎がだるいことがある

力タイプ

「噛み癖・食いしばりに注意」鈴木 尚著より図を参照

むし歯タイプの予防方法

むし歯のでき方:

虫歯の経過

食べ物の中の糖分が、細菌のかたまりであるプラークに侵入して、細菌が糖分を利用して酸を産生します。酸が歯の表面を溶かします。

むし歯を作らないようにするには:

食後の歯みがきによるプラークの除去が効果的。歯質の強化のため歯の成長期にカルシウムを積極的に取ることや、フッ素入りの歯磨き剤やうがい剤を使用することも良いでしょう。

歯はむし歯にならないように再石灰化という、唾液中のミネラルを取りこんで修復する作用があります。
食事や間食の間を2時間半以上あけましょう。食事により酸性に傾いたお口のなかがもとに戻り、再石灰化される可能性が高くなります。

パワータイプかむ力に気づくには

自分がパワータイプか気が付いていますか?

1.食いしばり(クレンチング)に気が付く

食べるとき以外に歯を咬んでいる、咬んで力を入れている。これは24時間に換算して歯を打撲しているようなものです。
歯にはとても負担がかかっています。周りの骨にも過重負担があると言えます。

2.かたい食べ物を好む

固いおせんべい、ナッツなど衝撃でかむ食べ物は歯にも歯ぐきにも負担をかけます。

3.咬み癖がある

4.咬みやすい側だけで食事をしている

使う頻度の多い歯を痛めます。

5.歯ぎしりに気が付く

グライディングといいます。歯が全体にすり減り、歯ぎしりの時に音がします。

お口の症状による主な原因

お口に起こる症状には必ず原因があります

様子をみても痛みがおさまらない場合、症状が悪化する可能性があり、早期発見、早期治療は治療費も安く、短期間で終了します。

原因がわかれば、再発を防ぐことができ何よりも、楽なのは患者さんです。
以下の原因を問診の際の参考にして、早めに歯科を受診してください。

*歯がしみる

  1. 歯周病:歯周病菌により、歯の周りの骨などが溶けて、歯が温度に敏感になります。
  2. 知覚過敏:歯の象牙質という部分に刺激があり、冷水にしみやすい。
  3. 歯ぎしり、くいしばり(咬合性外傷):歯の周りの組織がダメージを受けて、しみてきます。
  4. 歯ブラシの強い刺激:歯肉の際の部分の歯が歯ブラシにより、すり減りしみてきます。
  5. 虫歯
  6. 歯の根の病気:歯の根に溜まった膿が、食べ物の温度により刺激をうけて、しみてきます。

*咬むと歯や歯肉が痛い

  1. かみ合わせ(咬合性外傷)
  2. ガムや硬い物の咬みすぎ:無理な力を加えると、刺激で歯は痛くなります。
  3. 歯周病
  4. 虫歯:虫歯の原因であるミュータンス菌の作用により、神経に刺激が起こり痛みが起こります。
  5. 歯の根の病気
  6. くいしばり(クレンチング)
  7. 態癖:頬づえや睡眠態癖により、歯や歯肉に思わぬ外力がかかり、痛みが出ることがあります。

*口臭

  1. ドライマウス(口腔乾燥症):口の中の細菌が繁殖し、口臭の原因になります。
  2. 歯周病
  3. 虫歯
  4. 歯石
  5. 胃腸の健康状態:胃からの匂いが口にあがって、口臭になります。
  6. 口呼吸:口の乾燥に伴い、細菌が繁殖し口臭の原因になります。

歯周病と噛み合わせはこちらへ>>

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