立川市柴崎町の小林歯科クリニックは予防歯科・歯周病治療に取り組んでいます
ブログ
  • HOME »
  • ブログ »
  • フッ素

タグ : フッ素

フッ素について (フッ化物応用)

フッ素について(フッ化物応用)

1. 医療機関で行うフッ素

りんごの味のフルオールゼリーにて、高濃度のフッ素塗布無料で行っております。
3~4カ月に一度くらいが目安です。
フッ素塗布後30分はうがいや飲食をひかえてください。

2. 家庭で行うフッ素

* 1~3才児...レノビーゴ

ブクブクうがいができない低年齢児のためにスプレー式のものがあります。歯を磨いた後に、歯ブラシにスプレーをして歯の全体に塗布してください。

* 4才以上のお子さん

0.4%フッ化第一スズを主成分とした物(商品名:ホームジェル 750円)で甘味料としてキシリトールを添加しています。いろいろの種類の味があります。夜の歯みがきの後にほんの少量米粒大程度を歯ブラシにとり塗布し、2、3分おいてから、少量の水でうがいしてください。
チェックアップジェルのバナナ味(730円)もおすすめです。
前者よりも甘味料が少ないです。

* 5才以上のお子さん

チェックアップジェルの紅茶味、グレープ味(730円)が好評です。

(フッ素入り歯磨き粉の効果をあげる歯磨きの方法は?)スウェーデンの歯磨きの方法が有効です。

歯磨き剤の使い方(イエテボリー法)

  1. 歯ブラシの毛先に0.5~1.5g(小児では0.5g、成人では1.5g)ほどのペーストをつけ、歯列全体にいきわたるように、約2分間バス法で磨く。
  2. ブラッシング時は必要以上に吐き出さない。
  3. ブラッシングが終了したら、そのままコップに一口(約10ml)ほどの水を含み、口の中に残っている泡立った歯磨剤と一緒に30秒から1分ほど歯間部まで行き渡るようにブクブクと洗口して吐き出す。
  4. その後は飲食を最低2時間控える。
  5. 最低1日2回磨く

Dowen Birkhed;歯磨剤の最前線-う蝕予防におけるフッ化物配合歯磨剤の役割―、歯界展望、Vol.97,No.5,2001.

Q、フッ素を塗る時期、期間は?

A、フッ素は乳歯や生えたばかりの永久歯のむし歯予防に効果的です。乳歯や生えたばかりの永久歯の表面はきれいなエナメル質の結晶が整っていない場合が多く、ツルツルではありません。
つまり、むし歯になりやすいということです。丈夫な歯に早くしてあげようと言うのがフッ素です。フッ素には歯の表面を堅く丈夫にする効果と抗菌作用があります。
少なくとも一番奥の永久歯(12歳臼歯)が生えるまでは定期的にフッ素を応用した方が良いでしょう。
年齢的には1歳半頃から13、4歳までです。個人差があります。

Q、お茶でうがいするのとフッ素剤を使用するのとむし歯予防の差は大きい?

A、お茶の渋みを出すタンニン。タンニンを形成する成分の一部がカテキンであり、日本茶には良質のカテキンが沢山入っています。

カテキンには殺菌作用、抗菌作用がありますが、フッ素にはこれに加えて再石灰化作用があります。
むし歯予防の面からみるとフッ素の応用の方が効果が高いです。

▲予防歯科のTOPへ

フッ素の重要性

フッ素ってご存知の方が多くいらっしゃると思います。
では、そのフッ素とはどういう効果があるか知っていますか?

フッ素の効果

みなさんはよく、テレビや広告などで“フッ素でむし歯を予防しよう”という言葉をよく耳にすると思います。
では、フッ素にはどのような効果があるかお話したいと思います。

1つ目は、フッ素が歯に取り込まれて、むし歯菌が出す酸に対して強い歯をつくります。
これを『フルオロアパタイト』といい、歯や骨を構成する無機質の主成分であるハイドロキシアパタイトにフッ素が取り込まれると作られます。
フルオロアパタイトは、ハイドロキシアパタイトより、むし歯菌などの細菌が出す酸に対して溶かされにくい性質をもっているので、フルオロアパタイトが形成されるとむし歯になりにくくなります。

つまり、フッ素が歯に取り込まれるとフルオロアパタイトができるというわけです。

2つ目は、歯の再石灰化を促進する作用があります。
歯の表面が、むし歯菌などの細菌が出す酸で溶かされても、初期虫歯であれば再石灰化が起こり修復が行われ、むし歯になるのを防ぐことができます。
再石灰化とは、溶かされた歯の表面(エナメル質)をただ元に戻すだけでなく、結晶の構造を変化させ、溶かされる前の歯よりも強くて硬い歯の表面(エナメル質)
に変化させることです。

3つ目は、むし歯菌などの細菌が酸をつくるのを抑制します。
フッ素は、むし歯菌の持つ酵素の働きを抑制して、歯を溶かす酸を作らないようにします。
また、むし歯菌の栄養分となる糖の取り込みを邪魔して、菌が歯にくっつきやすくするための“ネバネバ”な物質を作るのを抑えます。
また、フッ素にもいろいろな種類があります。

  1. フッ素洗口
  2. フッ素塗布
  3. フッ素スプレー
  4. フッ素ジェル

フッ素洗口は、みなさんの知っての通り、お口の中にフッ素洗口剤をふくみ、数分間ぶくぶくうがいをしていただくやり方です。

フッ素塗布は、歯科医院まで足を運んでいただき、歯科医師や歯科衛生士が高濃度のフッ素を歯に塗布する方法です。
この方法は、歯科医院で年3~4回塗布を行うと十分な効果が得られます。
フッ素を塗ってもらうためだけに、歯科医院に行くのは大変と思われる方も多いと思います。
しかし、ほとんどの場合、フッ素を塗布することと並行して定期的なメインテナンスや、むし歯などの治療も行われます。

フッ素スプレーは、まだぶくぶくうがいの出来ない小児(1~3歳)に特に有効です。使用方法としては、普通に歯を磨いていただき、その後スプレーを歯ブラシに付け、もう一度磨きます。これを一日数回行います。

フッ素ジェルは、いろいろな味のものが発売されています。そのため、歯磨きの嫌いな子供に興味をもたせるのに使うと効果的です。
フッ素ジェルもスプレーと同様、歯磨きを行ったあと、ジェルをつけた歯磨きで磨いていただく方法です。
このようにフッ素にはむし歯を予防する効果がたくさんあります。
みなさんもぜひ、フッ素でむし歯予防をしてみてはいかがですか?

PAGETOP